年末や年度末が近づくと、住み替えや相続した不動産の整理、資産の現金化などをきっかけに、不動産の売却を考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
不動産の売却は、売り出してすぐに買主が見つかるとは限りません。購入希望者との条件交渉や売買契約、引き渡しに向けた手続きなど、実際に売却が完了するまでには一定の期間が必要です。
そのため、年末や年度末など、売却したい時期が決まっている場合には、早い段階から売却方法やスケジュールを検討しておくことが大切です。
今回は、不動産売却の一般的な流れに加え、仲介と買取それぞれの特徴や、希望する時期までに売却するための考え方についてご紹介します。
不動産を売却するには、どのくらいの期間がかかる?
不動産を売却する際には、まず不動産会社による査定を受け、売り出し価格や販売方法を決定します。その後、広告掲載や内覧などの販売活動を行い、購入希望者が見つかれば条件交渉を経て売買契約へと進みます。
契約後も、住宅ローンの手続きや引っ越し、残置物の整理などを行い、最終的に代金の受け取りと物件の引き渡しを行うことで売却が完了します。
このように、売却には複数の段階があり、購入希望者が見つかるまでの期間も物件によって異なります。
立地や価格、建物の状態などによっては比較的早く買主が見つかることもありますが、希望する条件に合う買主が現れるまで、ある程度の時間がかかる場合もあります。
特に、売却時期に希望がある場合には、売却活動にかかる期間だけでなく、契約から引き渡しまでの期間も考慮して計画を立てる必要があります。
仲介で売却する場合のスケジュール
不動産を売却する一般的な方法の一つが、不動産会社に買主を探してもらう「仲介」です。
仲介では、不動産会社が広告掲載や購入希望者への物件紹介、内覧対応などを行い、売主と買主の間に入って売買契約をサポートします。
売却価格については、市場の需要や物件の条件を踏まえながら設定し、購入希望者との交渉を通じて成約を目指します。
一方で、販売活動を開始しても、すぐに購入希望者が見つかるとは限りません。問い合わせや内覧が少ない場合には、販売価格や広告方法を見直す必要が生じることもあります。
例えば、年内の売却完了を目指して10月から販売を始める場合、買主探しや条件交渉、契約後の引き渡し準備に使える時間は限られます。
年度末の3月頃までを目標とする場合には、比較的時間を確保しやすくなりますが、それでも売却が予定どおりに進むとは限りません。
仲介での売却を検討する際には、希望する売却価格だけでなく、売却までにどの程度の時間を確保できるのかという点も重要になります。
買取なら売却スケジュールを立てやすい
売却時期を重視したい場合には、不動産会社による「買取」も選択肢の一つです。
買取とは、不動産会社が買主となり、売主から直接不動産を購入する方法です。
仲介のように一般の購入希望者を探すための販売活動を行う必要がないため、条件がまとまれば、売却までの見通しを立てやすいという特徴があります。
例えば、年末までに不動産を現金化したい場合や、住み替えの予定が決まっている場合、相続した不動産を早めに整理したい場合など、売却時期に希望がある方にとっては検討する価値のある方法です。
また、購入希望者の内覧に何度も対応する必要がなく、販売活動に伴う手間を抑えやすいことも特徴の一つです。
ただし、買取価格は、不動産会社が購入後に行う修繕や再販売にかかる費用などを考慮して決まるため、一般的には仲介で売却する場合の成約価格より低くなる傾向があります。
そのため、買取を検討する際には、売却価格だけでなく、売却時期や手間なども含めて比較することが大切です。
なお、買取の場合でも、物件の調査や契約条件の調整などが必要になるため、必ずしも希望する日程で売却できるとは限りません。期限が決まっている場合には、早めに相談しておくとよいでしょう。
仲介と買取、どちらが自分に合っている?
仲介と買取には、それぞれ異なる特徴があります。どちらが適しているかは、売却する不動産の条件や、売主が何を重視するかによって変わります。
例えば、売却時期に比較的余裕があり、できるだけ希望する価格で売却したい場合には、仲介で購入希望者を探す方法が考えられます。
一方、売却する時期が決まっている場合や、販売活動に時間をかけたくない場合には、買取を検討することで、売却までの見通しを立てやすくなる可能性があります。
また、最初からどちらか一方に決める必要はありません。仲介での売却価格の目安と買取価格を比較したうえで、売却方法を選択することもできます。
大切なのは、価格だけで判断するのではなく、ご自身の希望する売却時期や今後の生活設計も踏まえて、無理のない売却計画を立てることです。
年末までの売却を目指す場合
年末までに売却を完了させたい場合、10月から準備を始めるとしても、残された時間は限られています。
仲介での売却を目指す場合には、早めに査定を受け、販売活動を開始することが重要です。ただし、買主が見つかる時期や契約条件によっては、年内の引き渡しが難しくなる可能性もあります。
そのため、年内の売却完了を優先したい場合には、仲介だけでなく買取も含めて検討し、売却価格とスケジュールの両面から比較することをおすすめします。
年度末までの売却を目指す場合
2027年3月末までの売却を目指す場合には、年末までの売却と比べて、販売活動や条件の見直しに使える時間を確保しやすくなります。
例えば、まずは仲介で販売を開始し、購入希望者からの反響や市場の状況を確認しながら、必要に応じて価格や販売方法を見直していく方法が考えられます。
ただし、販売期間を確保できるからといって、必ずしも希望する時期までに売却できるわけではありません。
年度末までの売却が絶対条件となる場合には、あらかじめ買取価格も確認しておくことで、仲介での販売状況に応じた判断がしやすくなります。
売却したい時期が決まっている方は、その期限から逆算して、どのような方法で売却を進めるべきか検討しておくとよいでしょう。
まずは現在の不動産価値と売却の見通しを確認しましょう
不動産の売却では、価格だけでなく、いつまでに売却したいのかという点も重要です。
できるだけ高く売りたい場合と、希望する時期までに売却を完了させたい場合では、適した売却方法が異なることがあります。
年末や年度末までの売却をお考えの方は、まずは現在の不動産価値と売却までの見通しを確認してみてはいかがでしょうか。
当社では、仲介による売却だけでなく、不動産会社による買取のご相談も承っております。
お客様のご希望やご事情に合わせて、売却方法や今後の進め方をご提案いたします。年内や年度末までの売却をお考えの方はもちろん、売却するべきか迷われている方も、ぜひ一度ご相談ください。